季々雑感

平成26年は12月初旬から大雪が繰り返され町が雪に埋まってしまった。12月中に2回もの雪降ろしをしたのは初めてとの声もある。
 筋肉痛でシップをもらっていく人も多い。
 疲労と寒気でカゼ患者が多いがインフルエンザも例年より早く発生をみた。インフレエンザ患者が検査をしている近くで、ワクチン注射をうっている光景も変なものだ。関東、関西圏で12月初旬から学級閉鎖が繰り返され流行が確認された。例年より1ヶ月早い流行入りである。今期流行のA香港型(H3N2)ウイルスは重症化しやすいとされていて、肺炎や脳症併発の恐れありとされる。ピークは平成27年1月~2月頃とみている。
 時期を同じくして乳幼児の重い肺炎や気管支炎の原因となるRSウイルスの流行の拡大が続き、国立感染症研究所は患者数が過去4週連続で過去最悪を更新したと報じた。RSウイルスは飛沫感染で、初感染の乳児では重症化し易く、死亡例も報告され、注意が必要である。
 高死亡率ということでいえばエボラウイルスが何といってもトップでしょう。西アフリカで流行がはじまったこの感染症は死亡率70%~90%といわれ接触感染での発症が疑われ、医療従事者も巻き込んで感染の拡大が続いている。当地域も国際大学の該当国学生も居り、厳重な対策が望まれる。
 エボラほどではないか致命的となりうる「人喰いバクテリア」といわれている「劇症型溶連菌感染症」の26年度の発生数が過去最多となったとの報道があった。あまりマスコミでとりあげられていないので、なじみはないかもしれないが、子供の咽頭炎やとびひをおこすA群溶連菌などが原因。ノドや皮膚からの感染と推定されるが高熱と皮膚の壊死が急激に進行しショック、多臓器不全におちいる悲惨な疾患である。どういう場合に劇症化するのか未だに不明である。
 感染症の発生には、かかる側の状態、抵抗力(免疫性)、環境、病原体の病原性が複雑に関与している。秋に発生が続いたデング熱も環境の変化(温暖化)が関わっているのか。
 我々医療側も新興感染症の発生に注意を払い、対策を講じつつ、日々の診療を通じて健康的な生活、病気にかかりにくい体作り、食育の指導が重要と感じた。
(もえぎ新聞27年2月号より 二日町診療所 所長 皆川秀夫)

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