季々雑感

夏至をすぎた梅雨の最中である。蒸し暑い気候が基本にあるのだが、時々日が照ってカーッと暑くなる。その逆に上空に寒気が入るのか、寒い位の気温降下もある。今年はエルニーニョの発生(ペルー沖東太平洋の赤道付近の海水温上昇)が報告されているが、関東、九州の局地的豪雨もこれと関連があるのか。エルニーニョの年は梅雨が長引く、異常気象がおきやすいとも言われている。最近は日本各地での数十年に一度の異常気象の報告が相次ぎ被害が発生している。我々も異常気象には慣れっこになっているのか無防備になり易い。日頃からの防災対策は自治体にまかせるしかないが、我々も自分の手の届く範囲で危機に陥らないよう工夫を施しておくことが必要だ。

 さて気象庁の長期予報では今年の夏は例年並みだそうだ。ということは年々温暖化の進む日本にあっては昨年同様の暑さを覚悟せねばならないということか。5月頃急に暑くなり県内でも熱中症による死者が発生したが、梅雨時の熱中症発生も多い。湿度が高い分、汗をかいても蒸発しにくく体温下降がうまくいかない。しめきった室内や体育館でのスポーツは要注意だ。高齢者のいる家庭、介護施設では体温の上昇、汗のかき具合、室温、換気に十分注意し、様子をしっかり見守りたい。

 最近、厚労省はブタのレバーの生食も禁止した。3年前の富山の焼肉店でユッケ(牛生肉)食で病原性大腸菌O-111による食中毒をおこし6人死亡事件があった。この後、牛生肉食は調理の厳格化と生レバー食禁止処置がとられた。このため客からの要望でブタレバーを出していたようだ。レバー(肝臓)には腸内細菌及び吸収された毒素が集まってくる場所であり糞便を食べているようなものだ。日本人の生食癖もここに極まった感があるが、「通」を気取って生食を繰り返しているといのち取りになりかねない。梅雨時はナマ物もそうだが、作り置きした食品の保存にも注意したい。さらには調理器具、まな板の処理にも注意することだ。(もえぎ新聞26年8月号 二日町診療所 所長 皆川秀夫)

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